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by khamak2
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甲州石斑沢
甲州石斑沢_e0001599_19121233.jpg

葛飾北斎の「冨嶽三十六景色」は構図が素晴らしく、好きな浮世絵である。3回目の
模写で「甲州石斑沢」を選んだ。
描きながら三つの疑問が湧いた。 本当に山梨県側から見て描いたのだろうか、突き
出た岩場、大きな波、どうも駿河湾から見た富士のように見える。波に方向から、伊豆
の沿岸ではなく、清水から御前崎の沿岸ではなかろうか。さらに、原画は、冬の富士山
にもかかわず頂上の左半分が雪がないように描かれている。冬の富士山頂は周りすべ
て雪の筈である。
「神奈川沖波裏」も巨大な大波と対象の波の間の小さい富士山、難航する船、大胆な
構図に圧倒される。しかし、東京湾でそんな大波が起きるだろうか。
北斎の風景画は、写生ではなく、大きく膨らむイメージをぶつけて描いたのだろう。

by khamak2 | 2010-03-23 19:56 | 浮世絵
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